このレビューはネタバレを含みます
全体的な感情のバランスがよかったかな
とはいえかなり勢いに任せてるのでついていけないと一気に萎える人が出そうではある
かなりジブリやほかの作品のオマージュが多く映画好きほどいろいろ見つけられると思います
とりあえず考察部分についていろいろ書いていきたいと思う
起床時にいる2匹の蝶はおそらく両親をあらわしているのだろう
いまでもずっと見守っているというのを表しているんじゃないかな?
要石のダイジンがなぜつきまとうようになるかについては窓で出会ったときのうちの子になるというのはそのまま受け取れば飼い猫になるだが要石になった過去人間であったものであるのであれば輪廻転生の器として未来の子供になるという意味なのかもしれない(すでに神になっているが望めばなれるという意味で)
逃げ続けていたのは要石の呪力の移譲までの期間が必要だけど要石から解き放たれた以上後ろ扉が生まれ続けるのでそれまではひたすらそこに誘導して転生までにすずめに死なれると困るので代役をさせてたのかな?
すずめに突き放されたときに弱ったのは輪廻転生先を内定取り消しされてしまったからじゃないかな
褒められただけでもとに戻ったから単純に未来への活力の表現だと思う
美男子の尊厳破壊なのか新海誠の性癖かわからないけど椅子として座られたり踏まれたり闇が深い…
ラストの3.11の舞台宮城での日常がふと突然なくなってしまうという表現をたくさんのひとの行ってきますで表したのが本当に心に来ましたね…
そしてお母さんを探して吹雪の中常世に迷い込むのですが震災の日たしかに寒く凍えるほどでした
当時の東北の消沈ぶりをたくさん小さな表現で表していて当事者の人たちは絶対に何か思い返してしまうと思います
それこそあの時に「行ってきます」ができた人かどうかがこの作品の評価の最大の分かれ目なのかもしれません