あでゅ

すずめの戸締まりのあでゅのネタバレレビュー・内容・結末

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

前情報をほとんど入れないで行ったので(映画館で流れてた予告くらいしか知らない)、事前に災害アラートの案内があったとはいえ、あんなにがっつり3.11が根幹にある作品だとは思わなかった。私は当事者じゃないのでなんとも言えないけど、被災された経験がある人はちょっとしんどいんじゃないかとは思う。ストーリーは、君の名は~以降の3作品の中では一番好みだった。天気の子に比べてメイン2人の年齢が上がっているのと、協力的な大人の存在があったことが大きい。あと、これはだいぶ注意して作ったんだと思うんだけど、前2作で一部から批判されていたわかりやすい性的な描写が全くない。(個人的にはあったとしても嫌ではないんだけど…)ストレスになる展開もさほどなく、困難に面したときは誰かが手を差し伸べてくれるので、それをご都合と取ったり、ストーリーの起伏のなさ(作品全体の地味さ)とも取れるかもしれない。でも私はそれを、この作品に漂う優しさだと思った。モチーフがモチーフなだけに、たとえフィクション感が強まっても、この人達の優しさは必要なんだと思う。簡素に言ってしまえば「再生」を描いた物語なのだと感じた。
あと中盤で出てくる芹澤がやばい。
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