爽

すずめの戸締まりの爽のネタバレレビュー・内容・結末

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

うーん。予告だけでは結構期待してたんやけどな、、、
すずめのパーソナルな話が時折暴走するから災禍を神話的に語り直す流れが何度も中断されて、散らかった印象だけが残った。
1人を犠牲にして災害を封じ民を守るのか、1人を選ぶ代わりに災害が起こることは止む無しとするのか。
天気の子とかなり似た説話構造の挿入で成り立っている物語で、ミミズが大暴れしているのを「戸締まり」で封じる辺りの設定は好きだったがすずめ個人の話はとても震災を描けているとはいえないクオリティーのディテールだったように思う。
最後の「未来は明るいから大丈夫」的なくだりはあまりにもチープで興醒め...。
本当にあんな決着ですずめはスッキリしてるんだろうか。新海さんは納得してるんだろうか。

言い方が悪くて恐縮だが、カタストロフィーそのものをSF的には騙し騙し描いて、家出少女の成長譚に利用したような終わり方になってしまっていた。

非常に残念、無念...
これなら天気の子の方が潔くて良かった
爽