このレビューはネタバレを含みます
映像、音楽、演出、素晴らしかった
特に冒頭のタイトルが出てくるシーンが印象的
東日本大地震をはじめとした災害とそれに巻き込まれた人々という題材を扱っている
被災地の様子や震災に人生を翻弄された人々の描写がかなり詳細に描かれていて、テーマを軽く扱っている印象は受けなかった
しかし、難しい題材を描いているからか、もうちょっと登場人物の心理描写、特に恋愛感情が生まれていく過程をもう少しわかりやすくしてほしいという気持ち
戸締まりという設定はかなり面白い
誰しも心の中に過去の思い出を持って生きている
それがいいものであっても、そうでなくてもいつでも心の扉を開いて思い出すことができる
しかし、その思い出が自分にとってとてつもなくショックであればあるほど、一度吹き出してから手がつけられなくなる
すずめは過去の気持ちに扉を閉めることができたのだと思う
「私は明日のすずめ」
生きていれば明日はあるのだ
