ショウジ

すずめの戸締まりのショウジのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
3.5
ミサワホームのキャンペーンで当たったムビチケで鑑賞。
これまでに観た新海誠監督作品の中では一番好みで、嫌な気分になる部分が少ない作品だった。

東日本大震災を直接的に扱っていることもあり、当時被災した方の救いになるというよりは、これから先に起こるであろう震災の被災者の救いになる映画かもしれない。終わりに近づくにつれて "絶望するような出来事にぶつかった時、周囲の人に救われることはもちろんあるけれど、最終的に自分を救うのは自分自身" というメッセージかなと思った。

話がなんとなく綺麗にまとまっているので観ている最中はあまり疑問に思わないのだけれど、思い返せばつっこみどころは色々あって、主人公のすずめは4歳から九州弁のおばさんと暮らしているのになぜか標準語を喋っていたり、俯瞰的に見るとそもそもすずめが草太を窮地に陥れているので草太が救われた云々言うのはおかしかったり、結局扉は誰が開いてたの?と、鑑賞後に思ったりした…ミミズぶっ倒した後で雨が降るシーンとか、常世の描写とか、映像は文句なしに美しいし、愛媛と兵庫で良い人に出会ってロードムービーっぽくなるところも楽しかったのでまあいいんだけど…むしろ『耳をすませば』とか『おもひでぽろぽろ』みたいな映画作れると思うし、作って欲しい。
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