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すずめの戸締まりのnattsuminのネタバレレビュー・内容・結末

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます


新海誠は秒速5センチからずっと見てて、
君の名は。から変わってしまったっていう人も多いけど、その時その時の良さがあって、どっちのときもぜんぶすき!

悲しさ、明るさ、切なさ、不気味さ、決意、いろんな感情があふれる映画で、
コロナばっかで消えかけてた震災のことがよみがえってきた

死ぬのは怖くない、運だから。っていうすずめ。言い切るところが最初は強いと思ったけど、病室でもう一度きいたときは、自分にはどうすることもできない絶望を経験してるから出る言葉なんだとわかった時、
とじるんじゃなくて忘れたいってフタをしてた記憶を開けるって意味も被災者にとってあるのかなって思った

ダイジンのオマエキライとか、おばさんの左大臣ってセリフとか、たまに鳥肌がぞわってなるシーンがちょいちょい。
日記が真っ黒になった瞬間から涙がでてきて
今日も生きようと思っていきなり命を奪われたひとたちの行ってきますを集めたシーンは涙がとまらなかった
そうたの椅子視点での「生きたい」ってたくさん言うシーンが、生きたかったひとたちの言葉を代弁してるようでそこも泣いた

芹沢の綺麗な景色。って言葉に対して「これが?」って言うところも被災者にしか分からない気持ちだと思ってハッとした

一歩間違えれば美化しないで!とかPTSDにはつらい!って炎上されるかもしれない題材を、誠心誠意寄り添って描いていると思って応援したい作品だなと思いました
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