このレビューはネタバレを含みます
日本の民俗学的な部分を使ったファンタジー映画。閉じ師の男の子と出会い、日本の各地にある扉から出てくるミミズという悪霊のようなものを抑えていく話。
流石の新海誠。映像に関しては光の表現が好きすぎて美しく見える。音に関する全ての使い方も良い。映像がなくても楽しめるほど全てに今がある音の付け方であると感じた。
しかし、物語、話に関してはそこまで飛び抜けて面白いわけでなく。秒速5センチメートル→君の名は→天気の子という並びでファンタジーになっていくなら、天気の子の右側。とにかくファンタジー映画。現実的な災害をテーマにしているが、どうしても説明がない割に見えるところは説明しきるからファンタジーが強すぎて、鑑賞後のファンタジー感が抜けない。
約5日間の人間関係にはどうしても思えない。
実際の災害を使ってまで面白くなってる訳でなく、まぁ使うだろうな。その程度ねと思うほど。
キャストは新海誠作品のの良さでもある素人とアニメの中間ぐらいの演技。アニメ映画とジブリの中間のような演出で見やすい。
別につまらなくはないけど、ファンタジーアニメ映画を越えない映画。
