このレビューはネタバレを含みます
これはトラウマを引き出す鬱映画(に見えた)。
表面的にはそうたとすずめが日本を救う壮大なストーリー。
その裏には、すずめが過去に抱えていたトラウマ、母親に対する愛情を欲する姿が見て取れた。
ダイジンが序盤でそうたを嫌う仕草を見せる。
これはダイジンが愛情の欠如、そうたが母親との思い出を示す。
『すずめの子になれなかった』『すずめが(猫)のことを好きだと思っていた』
は、環さんとすずめの関係性を表す。
そうたは逆に椅子になり母親の愛情の形として表す。最後抱きしめてくれるのもそうなのかもしれない。
すずめの過去は置いておいても、もう少し先が読めないようにしてほしかった感がある。
たぶん世界はループしてるよね。ダイジンも誰かに姿変えられてるはず。
子すずめとすずめの引きのシーンは、おおかみこどもの雨と雪に似てて、焼け野原とミミズはエヴァに似てて、そうたはハクに似ていた。
刺さる人には一生刺さるような映画