このレビューはネタバレを含みます
出てきたイケメンが椅子に変えられてしまう展開が良かった。単純な美少女とイケメンの映える旅路にしなかった所が本当に素晴らしいと思う。旅先で出会う人達とすずめの交流が暖かくて、単純なボーイミーツガールの話ではない、人と人の出会いが尊いということがよく伝わる映画だと思った。
あとは、ダイジンの描写がとても興味深かった。憎たらしい猫かと思いきや、親に構われなかった子どものようなダイジンに、終盤では同情してしまった。ダイジンは、もしかすると人間の子どもが愛されぬまま人柱にされ、要石に成ってしまった存在なのかもしれないと考えた。そうすると、ハッピーエンドとは言いきれない、とても切ない話だと思う。