とにかく美しくて、見やすい映画だなという印象。自然の風景は言わずもがな美しく、音楽も美しく、鈴芽さんや草太さんの優しさ、勇気、決意が、彼女たちを助けてくれる人々の思いやりが、美しい。美しいものを思い切り美しく描こうという強い意志を感じる。特にタイトルが出るまでの冒頭のシーンは、もはやねっとりというか、一種の執念すら感じる。鈴芽さんと草太さんが出会ってすれ違うシーンとか。あとは純粋に草太さんめっちゃ美しいなと思いました。
また、鈴芽さんと草太さんの関係性も素晴らしい。お互いに対するリスペクトが前提としてあって、その上で親愛が育まれていった感じがね。一方的な庇護とかじゃなくて、お互いに思い合っているのがとても良い。二人のやりとりはほっこりする場面も多いし、安心して見ていられる。
最後に、芹澤さんマジで属性過多なとても良いキャラだったので、草太さんと芹澤さんが友達になるまでのスピンオフとか、ないですかね……。
