ぱとちゃん

すずめの戸締まりのぱとちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

あけましておめでとうございます!

【天災は人間せいなのか?】

人間が作った廃墟(?)で、
人間が誤って扉を開けてしまい(?)、
ミミズが飛び出してくることによって、
天災が起きる(?)。それを防ぐ
人間の部隊が存在するという設定は、
暗示の、両刃の剣だと感じました。

一方では、素敵なファンタジーであり、
常に災害に直面している日本への、
回復や希望のメッセージでもある。
一方、私だけかもしれないが、
「扉」は(意図的であろうとなかろうと)
開かれ、あるいは、閉じられることで
人間が天災をコントロールできる
「責任の扉」に見えてしまいました。
その辺について、
もう少し配慮があっても、、、

特に、3.11のことがまだ新鮮で、
全般的な緩和施策が十分だったかどうか
未だに熱く議論され、意見が極端分かれる。

(本作主人公の)スズメの場合は、
3.11に扉を開いてしまっただろうか。
それで災害が起きてしまいましただろうか。
扉締まり師?どこにいましたか?
と考えられてしまいます(誰のせい的な)

これは、福島原発事故に巡る議論を
彷彿とさせます。
この映画は、おそらく性善な制作ですが、
みんなの傷口がまだ新鮮な今の安上がりで、
少し早すぎたように思いました。
ぱとちゃん

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