まき

すずめの戸締まりのまきのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
3.2
あらすじにはにスッと入れたけど、ストーリー全体を通しては入りきれなかった。
ひとつ目は高校生でも大学生でもなく、かといっておばさんの年齢でもない、中途半端なお年頃だからかな。
自分の視点が高校生になったり、それを見守ってハラハラする大人の視点になったりあっちこっちして、《どっちの気持ちも共感するけど!どっちにも浸りきれない!》感じ。
そこを地震(ここはネタバレオーケーですよねたぶん😅)という一本通った軸で体験する…というところで、
二つ目に、現実に起きて非常に過酷で混沌としたあの当時が頭にちらついてしまい、その記憶⇄アニメの世界でまた気持ちがウロウロ。やっぱり入りきれず…。
それだけ大きな災害だった。
日本人にとっては身近な地震を題材に、ファンタジーアニメとして作品に仕上げたのはある意味すごく勇気がいるだろうし、それをここまでエンタメにしているのもすごいです。

自分の感情が、果たしてどのくらい入り込めるのか、という視点で観ても、面白い映画かな…と思いました。
まき

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