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すずめの戸締まりのヒカルのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
4.5
先日アカデミー賞のノミネートが日米共に発表されました。アメリカの作品賞についてはマーヴェリック、アバター2,エルヴィスの3作品しか観ておらず日本は未公開が多すぎて疎外されてる感じ、日本のアカデミー賞は何の権威も無いですが、アニメ部門が犬王、かがみの孤城、スラダンと偶然3/5観てたのでお祭り気分を少し味わう為に本作を視聴。(ワンピは漫画もアドさんも興味がないので視聴困難。)

相変わらず安定の美しい映像でした、死の国みたいなところが美し過ぎて悲愴感皆無でしたが,ミミズの紫やそれが映るすずめの瞳も美しかったです。お話しとしては、予告通りの展開でしたが想像よりもがっつりのロードムービーであり全く退屈することなく最初から最期まで楽しめました。

主人公は時代に合わせて過去作よりも更に強い女性となっており、今回は相方がポンコツにされてしまっており、女性1人ではかなり厳しい状況ですが、金額無制限のペイアプリとスーパーリア充スキル及び偶然出会う人達が皆いい人だらけという幸運もあり、ご都合主義では有りますが、活躍には説得力がありました。女性客の割合がかなり高いと感じたのは女性にとってのヒーロー映画として刺さってるのかもと思いました。(単に恋愛要素かも知れません。今回はわりと薄めだと思いますが。)

アカデミー賞アニメ部門のノミネート作の私の順位ですが、個人的には
1 かがみの孤城
2 すずめの戸締まり
3 スラダン
4 ワンピ(観てない)
5 犬王
ですが、大賞受賞はすずめで良いんじゃないでしょうか。

かがみの孤城はラストが自分には刺ささっただけで、スラダンはやはりファンムービーの側面が強く、犬王は傑作の平家物語との比較で△となりますので、今回批判覚悟で3.11に踏み込みつつロードムービーとして今までの童貞臭さを捨てたストレートな本作は秀逸で今後も新海誠の美しく贅沢なアニメ映画を観ていきたいと思わせるものでした。自分は本作が新海誠作品では1番好きです。

本作予約を間違って木曜日にしてましたが、東宝のおねえさんはオマケして招待券を発行してくださいました。ありがとう御座いました。
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