Momo

すずめの戸締まりのMomoのネタバレレビュー・内容・結末

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

好きじゃない、嫌い
あの日に起こったことをミミズのせいなんかにするなよふざけんな
でもきっとこれを作った人はふざけてはいなくて、それがちゃんと伝わってくるから嫌いだけじゃなくて好きもある感情ぐちゃぐちゃな映画

これ、注意書きとかなくて予告編でもそんな気配出さなくてこんな感じで大丈夫なのかな

九州からスタートしたでもう一つの要石が東京にあってへー、地震で大変な目にあって困るのは首都ですよね〜そうですよね〜〜〜
と冷めた目で見ていたらもっと北にギア向けてくるじゃん
なんならそこからが映画のスタートじゃん


自分がいちばんの当事者じゃないからこそ野暮なことは言いたくなくて、でも友達とワイワイ観に行こうって観た映画だったからびっくりした

アメリカにいるアジア人の友達にどうやって話したらいいかわからなくて、映画終わって「どうだった〜?」みたいな会話の時に、咄嗟に返事ができなかった
実際に起こったことについて知ってる解像度がみんな違うから、しっかり話したほうがいいような、でも今この感じでゼロから説明して行く元気ないかもな、とか色々考えちゃった

最後すずめが門をくぐった後に昔の自分に諭すシーンは好きだった
BUMPの魔法の料理君から君へを思い出す
小さい子が辛い思いをしているシーンは問答無用で心が潰されるから嫌い、現実に辛いことなんて吐いて捨てるほどあるのに、これ以上悲しみのボルテージを上げてこないでほしい
2023年の私には、あの時の私はどうしたって救えないんだよ

テーマがテーマだけにそこに感情をかっさらわられるんだけど、アニメーション映画としての出来としてはうむむむむむ
日本で割と有名になるくらいの規模でアニメーション映画作るとなると、夏か制服かジブリの気配を感じさせないとダメなの??
台詞がセリフっぽいというか、キャラクターが生きて喋っているより、話を進めるための駒として動いてセリフを口にしてるあの感じが拭えない
「ザ・アニメ!」って感じが自分にハマらないだけなのかなぁ
すずめがあの人のことそこまで好きになる理由づけとかがよくわからなくて、他にもいろんなキャラクターの行動の理由が?ってことにちょくちょく気を取られてしまった
Momo

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