アロユニ

すずめの戸締まりのアロユニのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
4.0

必ず朝は来るから。


油断してたら泣いた…😭✨

んー、良い映画。…って言うのも不謹慎かもしれないけど、きっとこの映画に救われる人もたくさんいると思う。


「天災」って何なんだろう。神の意思なのか、イタズラなのか、それとも意味などないただの自然現象なのか。

でも人類はこれに向き合い戦ってきたわけで、何かのせいにしたいし、理由を求めたくなるもの。


この行き場のない感情を、本作は至極ファンタジックに映像化してみせる。

「そうだ、きっとコイツのせいなんだ!」って信じたくなる。だったら"あの悲劇"だって、防げたのかもって。「どうかお願いします」っていうセリフが、本当に重くて、切なくて、辛い。


それでも、どうにもできないのが現実。神の意思だろうが、無造作な自然現象だろうが、我々はこれと付き合っていくしかない。

未来を生きるため、過去を"戸締まり"する鈴芽の選択。簡単ではないけど、大事なこと。


このメッセージを伝えることに大半の時間を割いていて、恋愛やその他の人物描写が物足りないのが少し残念😂


手の込んだフィクションでありながら、日本人にとっては類を見ないほど"ノン・フィクション"な作品。

ならば、鈴芽のように「好きな人に会いに行く」ことだけが、幸せの秘訣なのかもしれない。
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