ファンタジー映画の利点って実写映画では些か気恥しいメッセージを台詞に乗せて伝えられる事だと思う。
作品が否応なしに注目されるこの監督さんだからこそ、このクライマックスに主人公のすずめの口から語られるストレートなメッセージを多くの観客に伝えたかったのだろうし、またこの時代の日本人映画作家としての責任感も感じていたのではないだろうか?
言葉自体はすごく素朴なのだけど、それが染み入ってくる。
「アニメとゆうのは個人のイメージを伝えるのは至難の技」と訊いたことがあるけど、今もっともそれをこなしている作家さんではないだろうか?
これは多くのストーリーアーティストが絡むディズニーアニメでは出来ないことだろう。