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すずめの戸締まりのkerokeromanのネタバレレビュー・内容・結末

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

相変わらず、うーんって感じだった

昔の新海作品に比べると童貞感みたいなものはグーンと減ったけれど、その代わり妙なメッセージ性が乗っかってうざい

今回でいえば東日本大震災に関してのことなんだが、この辺も含めて全体的に意味が分からない点・作りこみの甘さが激しかった


・ダイジンという名称はSNSでついたはずなのに当人(猫)が自分はダイジンと言っている謎

・そのダイジンという名称もまさにって感じでもなく、なぜダイジンになったかとかさらっと流されるので最初わからなくて調べた

・ダイジンに対してサダイジン...なぜ対称にしなかったのか

・要石・みみず・閉じ師あたりの設定が一人よがりすぎてわけがわからない

・ダイジンが要石から解放されてもうやる気がないのは分かったが、それ以降の流れが全く分からなすぎる
目的も動機も出自も行き末も能力も何もわからなかった

・なぜソウタが要石にならなくてはいけなかったのかとか、東の要石(サダイジン)が解放されたのはなぜかとか誰がとか、もうほんと全然何が何だかわからなかった

・ソウタが椅子にされたのも意味が分からなかったし、椅子にされたことが要石になる要因のような話だったのもよくわからなかったし効果的でもなかったと思う(むしろ作画が面倒だから椅子にしたのでは?と疑ってしまった)

・ソウタが早々に椅子になったのにスズメがあんだけ恋愛パワーブリブリだったのも違和感が酷かった
すれ違った時の妄想力だけで終盤まで持たせたのだろうか

・サダイジンは結局何だったの?...東の要石だったんだろうけど、おばさんを狂わせたり、解放された割についてきてミミズと戦ったり


僕の読解力が低いのだろうか、全然展開が分からないし、全然誰にも共感もできずに見終えた

しかも一番腹立たしいのはこういうわけのわからないものに対して実際の悲劇を乗っけてネタとして消費していること
そこに真摯さのようなものは全く感じられず、失礼さすら感じてしまった

一応、初期作から順を追って見てきてはいるけれど、『君の名は。』で一瞬持ち直した気がしたけどそこが頂点でこの先も落ち続けるだけなんだろう(あくまで個人的な評価のことです)

今後も出たら出たでサブスクであれば見続けるのだろうけれど、本当に全く期待もできないし、マイナス感情が湧く前提で見始めないといけないのである意味罰ゲームだなと思ってしまう
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