金ローにて初鑑賞。ダイレクトに地震のシーンが多いと聞いていたので、公開当時は見送っていました。
最初、"ミミズ"を天災に見立てているのがなるほど〜と思いました。いわゆるプレートのズレなどで生じる揺れが、地震と解明されていなかったら、日本古来の考え方に沿うと妖怪や祟といった類をおさめるために陰陽師が活躍するような現代版。いい設定かつファンタジー要素で新海作品ではわりと一番好きかも。
個人的には所々でジブリ作品を彷彿とさせる演出が裏目に出たと感じたことと、ダイジンとサダイジンの不必要なセリフのおかげで、ストーリー全体が陰鬱としており、中途半端に傷付けられたことが残念でした。ダイジンとサダイジンも推測するに元人間であれば人柱という悲しい過去でもあるのだろうが、入れ替わる必要性はあっても、トゲあるセリフに必要性があったとは感じなかったです。
とはいえ、舞台挨拶などで仰られていた、観る者が10代が多いとするなら、共通体験として残せるという思いは、全国だけでなく世界にも届いたことだろうな。
