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すずめの戸締まりのayanaのネタバレレビュー・内容・結末

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

あらすじを調べずに鑑賞。
アニメーションだからこそ描ける世界があるんだと思った。
絶妙にリアルな感じが、ファンタジーの塩梅が、わたしの好みと合っていた。
ただ題材は震災のことだったので、鑑賞してられない人もいるだろう。

草太さんに初めて会い、気になって結局後を追う、廃墟で草太さんを探しあの扉を見つけ、扉を開けた先に広がる世界へ何度跨いでも踏み込めない、なぜと理解ができない時にあの石に躓いたとしたら
扉の中の世界にいけないのはなぜなのか、石でも投げて確かめたいと
わたしは思うかな、まさかそれが要石だなんて思いもしないだろうな。

地震の発生までが「ミミズ」で表現されていて、可視化されている、という発想、ファンタジーならでは。わたしは良いと思った。
現実でもそうで、過去に起きた大地震を止められてたらな、と思ってしまう。

あらすじは知らなかったけど
映画中、宮崎で地震が起きてダイジンを追い東に進んでいくストーリーから、もしかして東日本大地震と繋がるのか?なぜ母ではなく叔母と暮らしているのか、鈴芽は何歳で西暦何年の設定なんだろう?でもあの大震災を映画にするなんて簡単にはできないか、東京から7時間の距離ってどこまでいける?などを考えていた。

大震災がこれから起こるだなんて微塵も思ってない、大勢の人たちの何気ない生活が、いってらっしゃいが、刺さった。

鈴芽の小さい頃のままの部分、
"地震で亡くした母への想いや現実を受け入れられなくて蓋をしていた感情"というのは
同じ状況でなくとも
誰もが何か抱えて生きている、いつかはそれと向き合うべき時がくる、思わぬ形で晴れる時がくる、そういうメッセージなのかなとわたしは思う。

ポジティブマンすぎる?

「鈴芽、好き!お前、嫌い」
と急に喋り始めこの言葉を言い放ったダイジンが、瞬間が、
この映画で一番恐怖だったかも。笑
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