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すずめの戸締まりのAtariのネタバレレビュー・内容・結末

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

うーむ…ちょっとピンと来なかった。
背景の説明が足りなくて付いていけないのと、
鈴芽の無尽蔵の体力と躊躇いなく飛び込む精神
に違和感しか無かった。

まずダイジンが要石をやりたくなくなった理由
がよく分からなかった。
草太と同じで生きたいから嫌になったとして、
もう一度要石になってくれたことへの、鈴芽の
躊躇や感謝は一切描かれなかった…。この映画
では、要石になることの感覚を失う恐怖、それ
でも誰かが犠牲になることがとても大切なこと
だと思うのだけれど。

また、常世の描写に震災時の福島の風景を描い
たのはなぜなんだろう。鈴芽にとって死を連想
させる光景だったのは分かるが、実際に震災を
経験した方々にとって、亡くなった人が集まる
空間にあの風景があるのは気持ちの良いもの?

地震に対して思うところがあってテーマにした
のだろうけれど、鈴芽やダイジンの葛藤も無く
キャッチーな要素として扱われてしまったよう
に感じられるのが残念。

2024#26
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