冒頭がとにかく素晴らしい。
幻想的な廃墟の水たまりにポツンとおかれた異世界への扉。その扉を開けてしまったがために何かとてつもない禍々しいものが天に向かって伸びてゆく。そのヤバいものはすずめにしか見えない。「なんだかとんでもない絶望的な状況になりそうだ!」といった気配がただならぬ勢いで満ち溢れてきて緊張感がぶち上がる。
が、個人的にはそこまでが最大の山場で、そのあとはあまり気分が乗って来ず、最後まで惰性で見てました。
状況に振り回されてるのを都度都度対処してゆく感じがどうにもしんどい。
要は誰かが人柱にならにゃいかんというのも実にキツい。
新海誠監督の作品は画面の美しさと話題性につられてなんとなく「見ておかなければ」という気持ちにさせられてしまうのだが、毎回モヤモヤして終わる。
作風が自分には合わないみたいだけど、多分新作が出たらやっぱり見てしまいそう。