つっちぃ

夏へのトンネル、さよならの出口のつっちぃのレビュー・感想・評価

4.7
《夏へのトンネル、さよならの出口》
雨のホームで出会い、再会。堅い殻と壁を持つ2人が共同戦線を敷き"あの"トンネルへと向かう。変奏曲のように繰り返されるシチュエーションが奏でる多幸感。突っ張ってたあの頃、分かり合う事、大切な物を見つけるパワーを描く傑作🎉83分という尺もベスト!
あんな時でも感情に流されず冷静に対象と向き合いデータを取って対策を検証するあたりが"今どき"なのかも。ちょっと異質なしかし骨太の成長譚ラブストーリー。"遠廻り"は成長でも恋愛でも大切な栄養なのでしょう。
推しの eill さんがテーマ曲だけでなく挿入曲と合わせて3曲がしっかりと流れるところも至福のひとときでした。オープニングでいきなり 片っぽ が流れた時にすでに傑作確定でした。

2022年9月19日再見

eill さん登壇。"片っぽ"が作品にハマっていたので監督が書き下ろしかと思った話。"プレロマンス"は時間の歪みを表す為途中で拍数を変えた事、セリフと音のタイミングを合わせたこと、"フィナーレ"は5.1chで音入れした事等プロeillの貴重なお話。又観たくなった

2022年10月14日再見
消されたメール/届かないはずのメール/消したはずのメール。SF設定を活かす伏線回収に身震い。3度目の鑑賞でもどんどん評価が上がっていく快作は、序盤の"死んでるの?""生きてる"のやり取りが秀逸。相手がいるから自分はここにいる。"これまで"は美化され"大切なもの"になるが"大切な過去"は棚に並べ"これから"に向かう姿がなんとも清々しい。
つっちぃ

つっちぃ