cocomilk8o8

夏へのトンネル、さよならの出口のcocomilk8o8のレビュー・感想・評価

1.5
『The Tunnel to Summer, the Exit of Goodbyes』
アニメ。原作は日本のラノベ。原作未読。

今日からネトフリ見放題配信。

設定が面白くどうなるのかワクワク感と怖さもあって楽しく見れたが、最後の最後、失速で「?」になってしまった💦

ウラシマトンネル――そのトンネルに入ったら、欲しいものがなんでも手に入る。ただし、それと引き換えに……

ラスト混乱して終わった。。。なので、一体どういうこと?ってなったので、調べたら、最後がラノベと大きく違っていることを知る。どうしてラノベ通りにしなかったのか。また脚本家の一人暴走で原作へのリスペクトがないと感じられる。

ここからその理由のネタバレ↓




















アニメのラスト:
カオルはトンネルで妹カレンに会うが、あんずのことを思い出して、彼女に会いたいとカレンを置いて出口に走り出す。

↑カレンを連れて戻るなら分かるが、だったら来た意味がなく、そこが全く腑に落ちなくて、一気に面白くなくなってしまった。

原作のラスト:
カオルはカレンを連れて、世界の出口までやってくる。そこからカレンが動こうとしない。そして「お兄ちゃんもう分かっているんでしょ。今を生きて」と背中を押す。ウラシマトンネルは「失くしたものを取り戻すところ」すなわち、カオルはもうカレンではなく取り戻したいのはあんずになっていた。

↑要は、カレンを連れて帰ることは無理になっていたということ。ここめっちゃ大切じゃない?それがアニメでは弱すぎて原作未読者にはただ「あんずに会いたい」ってカレンを勝手に置いていった状態にビックリ残念混乱ですよ💦これは酷い。

アニメでは年齢についても原作無視で脚本家が勝手に改悪している。
原作ではカオルは17歳でトンネルに入り、あんずは22歳でカオルを連れ戻しにトンネルに入って、彼が入って出口に向かう途中で転けて気を失っている所を見つける。そこでお互いが好きと告白して、一緒に出口まで戻ってくると、カオルは17歳のままで30歳。あんずは22歳のままで30歳になっていたってこと。

脚本がクソ過ぎてとても残念な作品になった。監督が脚本も務めてるのだが、ちゃんと原作読んでるのかと。
私は他でもすごく腹が立ってる脚本家がいる。大好きな作家先生の素晴らしい原作を自分が目立ちたいのか、原作の良さをめちゃくちゃにして実写ドラマ化。原作知らない人はそれでも最高だとすごい人気ドラマになったのだが、私はその脚本家の原作へのリスペクトなく、自分の方が作家よりもっとよくできると勘違いしている最悪ケースを見てるので、この作品も脚本家の暴走に腹立たしい。
あと、原作者ももっとしっかり発言力を持てる契約でやるべきだと思う。
もし「アニメ化や実写にしてくれただけで嬉しいです」って感じならファンにも失礼だからやめて欲しい。
まあほとんどが、大手の制作会社が上からで、原作者は弱い立場なのかもしれない。

なので、評価は低い。すみません💦
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