filmarks様試写会にて
ビル・ナイかっこよすぎる・・・!
黒澤明監督「生きる」は未見、情報をあまり入れずに観た。
ビル・ナイの「静」の演技に、少しずつ切なさが降り積もって後半は何度も涙があふれてきた。
「ナナカマドの木」(スコットランド民謡)歌唱シーン、心震えた。
映画の佇まいやストーリーは、クラシカルでスタンダードなフォーマット、
誠実に丁寧に作られた作品といった印象。
ほぼシンプルなピアノ曲メインの劇伴も作品に合っていてよかった。
以下少々ネタバレあり
黒澤版「生きる」を見ていて本作未見の方に感想を話したところ、
話の筋は比較的原作に忠実だが、
原作の終わり方はもっとやるせないビターな終わり方らしい。(脚本を担当したカズオ・イシグロさんは希望が持てる終わり方にしたかったとインタビューでおしゃっていたそう。)
原作版での歌唱シーンは「ゴンドラの唄」という曲を歌ってるそうで、黒澤明版も見てみたくなった。
3月は現時点で劇場で9本映画を見ていて、
アカデミー賞授賞作品も見たけど、
個人的には今作品と、サムメンデス監督の「エンパイア・オブ・ライト」2本のイギリス映画がとても良かった。(あとジョージミラー監督の「アラビアンナイト」も!)
大作等の公開ラッシュで、劇場上映が早く終わってしまう作品も多くて残念なことが度々あるので、今作品はたくさんの人に劇場で見てもらえたらいいな。