「人生を楽しむ」とは生き甲斐や達成感を伴うもの
余命半年の宣告を受けながら家族に伝えられず
「人生を楽しみたい」とは思うけれど
どう楽しんでいいのかも解らないウィリアム
妻に先立たれたあとは再婚もせず
ひたすら黙々と役所の業務を捌く日々
息子夫婦との微妙な距離感にも不満は言わず
あと半年の人生が待ち構えたいま
本当に心にぽっかりと穴が空いたように
役所に出勤する気にもならない
ここがウィリアムの素直なところである
初めて逢った男に「どう楽しんでいいのか」
こう言葉を投げかけ夜の街を彷徨う二人
売れない劇作家?は
この堅物なウィリアムに夜遊びを教える
でも何かが違う
ウィリアムの人生には世に言う遊びはない
自らに問い掛けると答えは職場にあった
「忙しい振りをすべき」であった職場は
ウィリアムの一言で動き出していく