EmmA

生きる LIVINGのEmmAのレビュー・感想・評価

生きる LIVING(2022年製作の映画)
4.0
黒澤明監督のオリジナル版は
観たことが無いので
純粋にジーンと心にくる
素敵な映画だと思った

こっそりゾンビ呼ばわりされていた
ビル・ナイ演じる真面目な課長が
死を前に自分はなんて面白味の無い
人生を歩んできたのだろうと自分探し

でも仕事をサボってみても
楽しみ方もわからない
そんな虚しい事ないよね

子供たちの遊び場を整備して欲しい
婦人会の訴えも散々たらい回しにしてきたけど
コレだけはやり遂げないと!と一念発起

粘りに粘って、他の部署の人々も動かして
公園を作れたのは本当に誇らしかっただろう
終わり良ければ全て良しではないけれど
そんな心持ちだったに違いない

葬儀の帰りに市民課の同僚たちが
自分たちも課長を見習って仕事をしよう!
なんて言いながら結局書類は未処理のまま
山積みという現実がなんともリアル

黒澤明版も観てみようかな

ビル・ナイが去年この作品でアカデミー賞に
ノミネートされた時
授賞式に孫のシルバニアファミリーのウサギを
連れてきていたのが微笑ましくて忘れられない
EmmA

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