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生きる LIVINGのhinanoのレビュー・感想・評価

生きる LIVING(2022年製作の映画)
3.8
第二次世界大戦後のロンドンにて。勤勉な公務員のウィリアムズは、医者から末期癌であることを告げられてしまう。余命半年と知った彼は自分自身の人生を見つめ直すのだが、、、

オリジナル版は未鑑賞。

あと少ししか生きられないと悟ったとき、自分ならどうするだろうと最近よく考える。

今や(良くも悪くも)インターネットが普及していて膨大な量の情報にアクセスできるので、実際はこうなると検索魔になってしまってなかなか日々を前向きに生きられないのかもしれないな‥とか。

だからこそ、自分の手の届く範囲で少しでも何かを遺そうと奮闘するウィリアムズの姿に心を打たれる。振る舞いこそ紳士的で激しい人柄ではないけれど、今この瞬間を生きる意思が感じられる。現実は、彼のようにはいかないのかもしれないけれど。

直接的でも間接的でも、ほんの少しでも誰かの人生に良い影響を与えることができたなら、その最後には生まれて良かった、生きることができて良かったと思えるのかもしれない。
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