シレーニ

生きる LIVINGのシレーニのネタバレレビュー・内容・結末

生きる LIVING(2022年製作の映画)
1.7

このレビューはネタバレを含みます

物語 2点
配役 7点
演出 2点
映像 3点
音楽 3点
---合計17点---

黒澤明監督の原作を知らない為、単純な批評は出来ないが、本作を観る限り私には合わなかった。
主人公・ウィリアムズは、たとえ後世に残らずとも望んで就いた仕事で達成感を得て死ねたから満足し、己の人生を「生きた」と思えたのだろう。だが、作品の後味はあまり良くない。息子との和解は無く(父の死後「何も知らなかった」と嘆く息子の姿は辛い)、職場の人間もピーターを除いて彼の生きた証を忘れていく。ピーター一人だけにも意志を継げたことに意味があるのかもしれないが……。
予告編で印象的だった雪の中のブランコのシーンがウィリアムズの死の直前の映像だったのは意外だったが、そうであるならば、私自身も充実感や多幸感を持ってこの映像を見たかった。

その他。音楽は美しいが、物語と映像にはあまり合っていないと思った。
シレーニ

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