じょん

生きる LIVINGのじょんのレビュー・感想・評価

生きる LIVING(2022年製作の映画)
3.5
面白かった。黒澤明監督の作品を観るのは初めて。

あらすじを見た時、余命宣告した人が最後を自分らしく生きるというだけのテーマかと思ったんだけど、実際に見終わって、まさにタイトルだなと感じた。
だから、仕事に慣れてルーチン化してる人や仕事を「仕事だから」でこなしてる人にこそ見てもらいたい。

どちらかというと、主人公より同僚(生きてる人)がメインに思える。どうりで最初は新人君の視点から始まるし、終始なんだか主人公が写ってるのに主人公の主観があまり出てこないのがうまい。主人公に存在感を持たせるとテーマが逸れるから防いだのかな

でもやっぱり最後(新人ではなくて)そうなるよねっていうのも現実的。まさにその積み重ねが今の日本。
あえて、しきたりや風習はびこる戦後のロンドンを舞台にすることで、分かりやすく今の日本に伝えたかったのかも。ただただイギリスってそーゆー形式ばった古い慣習あるよねー笑しか思えないで終わったらダメなやつ。

ほの暗い雰囲気をだす音楽や3:4風比率も良かった👍七人の侍を見てみようかなと思ったり。