めちゃくちゃ河瀬さんの映画だった。
アスリートである前に人であるが故にドラマがあるという当たり前のことにキチンと目を向け、オリンピックはあくまで人が集うイベントかのごとく扱っているようなスタンスには驚いた。これだけ公的なイベントでさえ私的な表現に落とし込めるの凄い。どこまでも強かとも言える。
ただ一方で、テーマと取り上げる種目にめちゃくちゃ偏りがあるのも事実で、母親になって引退したバスケ選手なんかは、モロに自身を重ね合わせてるし、さすがにもう少しバランスとらないと観る側からするとかなりキツイ。女子バスケが取材する中で一番なのかもしれないが。
あと、ドキュメンタリーといいつつ、演出なのはわかるけど息遣い等々色んなところにSEつけまくるのはいかがかと感じた。
