抹茶マラカス

ミュンヘン:戦火燃ゆる前にの抹茶マラカスのレビュー・感想・評価

3.9
一般的には失敗と言われる、ナチスドイツの増徴を許したミュンヘン会談を描いた作品。史実ベースだがフィクション。
ドイツ側の外交官とイギリス側の秘書官がかつてオックスフォードでの学友。ヒトラーの脅威を感じていたドイツ側の外交官がミュンヘン会談での調印を阻止するために奮闘する感じで、工作黒金星と呼ばれた男や、冷戦スパイものの雰囲気を持っている作品に。分かっている結末に向けてエモーショナルに高まる。
個人的にはヒトラーに敗れた男としてチャーチルと対比されやすいイギリス首相のチェンバレンを気概ある、しかしやはり評価的にむむむな男として完璧に演じたジェレミー・アイアンズが素晴らしかった。