魂のまなざしのナッツのレビュー・感想・評価

どこかで目にしたことのある絵だが、この画家のことを知らなかったので、観て良かったと思える映画だった。
男性優位の社会の中で、家族との葛藤、失恋の痛手を抱えながら素晴らしい作品を描き続けたヘレンに敬意を覚える。
画家としてだけでなくひとりの女性としての凛とした生き方、また、彼女を揺るがない友情で支える親友にも共感する。
ただ強いだけでなく、20才近くも年下の男性への思慕、それが敗れたときの失望と傷心、その人間臭さもまた良い。