airi

魂のまなざしのairiのネタバレレビュー・内容・結末

魂のまなざし(2020年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

途中まで全体的に暗いわ、単調だしヘレンとエイナルの関係が謎すぎて2年も共に過ごしてるなら普通に好意を交わせばいいじゃん、意味わからんと思って退屈した。が、19歳差という説明を書き読んでヘレンは躊躇うし、エイナルはただの無邪気な若者だったと知って納得した。エイナルが無神経すぎてびっくりしたが、19歳差ならただヘレンを慕っていて懐いていただけか。
ヘレンが男なら、歳上で画家として類稀なる才能があって不思議で深みがある魅力的な人のそばに若者がついて回ってる姿は自然なこと。若者のエイナルは少女に恋して勢いで結婚したら、恋は麻疹のようなものだったと気づく姿が大人への変化としてしっくりきたし。
エイナルの「自分にどうしろと?」と言うのが最初はヘレン目線で酷い!と思ったが、冷静に考えればただ敬愛して慕ってた相手が一方的に強い恋情を抱いてきたら困るわな。年配の男性教師に懐いてたら恋心を抱いてきて、「やめてください、困ります。そんな関係は望んでない…」と一緒だし。
芸術に疎くてヘレンの作品の素晴らしさは残念ながら分からないが、古風な田舎の環境の妙齢の大家の画家の女性の葛藤と生活がリアルに観れて見終わった後は面白かった。
頭にスカーフ巻いて掃除をしている姿や、春の白い花が咲いている公園を人が歩いてるシーンなどが絵画そのもののようで美しかった。
airi

airi