文玧は今年もライブ中

ダイナソーJr./フリークシーンの文玧は今年もライブ中のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

機能不全の家族だ

ソニック・ユースもマイブラもニルヴァーナも好きなので名前はもちろん聞いたことあるし知っていたけど
楽曲を一曲も聴かずに観てみる暴挙。
いいもの見せて頂いた。とりあえずFreak Sceneは覚えた。
キャッチコピーの音が、巨大すぎた。っていう
どんだけデカいんだ
轟音なんだってことが気になっていたけど
よく音取れるな。そばで聴いてたら難聴になりそう。
Jが爆音でギター鳴らすから
ルーもマーフさんも自分の音が聴こえなくて音をデカくして演奏せざるを得ない。
その音の竜巻でライブハウスからの評判は最悪で
二度と演奏させないって出禁になりかけ。
ディープ・ウーンドでの初期の活動は各自の家族が送迎してくれてたというエピソード好き。
ダイナソーってバンドが既にいてクレームきたからJr.つけただけで差別化図ったとか(おちょくっとる)
ドラムみたいな音をギターで出したかったとか
ギターみたいにベースを弾きたかったとかいちいちエピソードがぐさぐさ刺さる。
Jのお父さんは自分のことダイナソーシニア言うてたそう。シャレの効いてる親子。
どんなこともぼそぼそと淡々と飾らず3人は話す
すごく私には面白く好感の持てる人達だなと思った。
この作品の空気感がいい。何年振りかに買ったパンフ見たら監督はJの義理の弟だった。ファミリームービーにもなっとる。
キムとヘンリーロリンズさんの話がすごい的を得ててほほーっと思ったし
ダイナソーを外から見てた(観察)アーティストの話がとっても面白かった。みんなクールだ。
ケヴィンとか褒めてたし
色んなバンドがみんな全然違うスタイルで
お互いを認めあっててすごくかっこよかった。
違うことがいい。
下向いて観客のことなんて考えず
襲うように演奏してた
自分たちの音楽だけを信じてた
なんてそんなんでも世界中で愛されているのは
流行ろうが廃ろうがもうどうでもよく
自分たちの世界をやっているからだと思った。外関係ない。
そりゃ最初は好きなバンドとかがいて音や曲が似ていたかもしれないけどもういまや存在感がまたとない。
終盤Jがファンを楽しませたいとか言っていたけど
そんなこと言わないで思わないでほしい、迎合しないでほしいと思った。
もうすでにファンは楽しんでるから。そのままで。

ステージ上では爆音轟音だけど
ステージ降りたらみんな落ち着いていて静かで
コントラストが心地良くて。
ルークビ、マーフさん脱退、解散までいって
リユニオンしてからがまた良かった。(途中Jさんちょいスピってた)
またぐぐっとカッコよくなった。さらに脱力。年取ってみんなちょっとは協調性持ったか。丸くなったか。いい。
観終わった後にはすっかりファンに。まだ一曲しかちゃんと知らんけど。ルーさんのビジュアルが好みすぎるんだよな…昔も今も。ミーハー心出た。
タイミングがナイス。
30日にはフジロックでパフォーマンス見れるし
その前にはBug観る。
いつかライブ行きたい。