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エンパイア・オブ・ライトのopokoのレビュー・感想・評価

エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)
3.0
2023/04/30視聴、disney+

2月劇場公開作品が早々に配信開始。
古き映画館の話と聞いていたので、ちょっと苦手なカテゴリーかもと思って見送っていた作品。

主人公が映画館で働いていたけど、特に映画館にフォーカスされた部分は少なく、題名が「エンパイア・オブ・ライト」ならもっと映画フィルムの交換のところや、映像技師の話や、エンパイア館でのプレミアム上映や、そこに働く人の人間模様にフォーカスすればよかったと思う。

本作は、映画館で働く主人公ヒラリーと、夢をあきらめかけて映画館で働くことになったスティーブンの交流。

ヒラリーは心に闇があり、入院、通院歴もある。
映画館の支配人の性的な奴隷になっている部分がある。
ヒラリーの闇の部分を知らず、スティーブンはヒラリーと親しくなるが、
ヒラリーとスティーブンの年齢差がありすぎて、ちょっと引く。
スティーブンのママの気持ちもわかる。

スティーブンが、ヒラリーに言われた「夢を諦めないで」と言う言葉を信じて、大学への進学が叶い、ヒラリーとは離れることになるが、恋愛感情を入れるならもう少し年齢差を狭めてほしかった。
あえて年齢差があることが作品の目的であってなら、私にはその目的はわからない。

それと、ヒラリーに闇が必要だったのか・・・
明らかにスティーブンと離れることになった時、ヒラリーは落胆していたし、メンタルやられてるヒラリーを置いていくスティーブンの気持ちを考えると、明るく前を向いて行けない気がする。

繰り返しになるが、映画館を通じて、映像技師との交流や、人種差別問題、映画館を盛り上げていって、自分の夢を叶えるストーリーのほうが題名はしっくりくる。
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