海辺を見渡せるエンパイア劇場が何処から映っても廃屋に近い感じが良かった
カーペットの柄がシャイニング的
映画館でフロントを担当するヒラリー
新しく入ってきたスティーブンに辛い過去の体験がついてまわり陰鬱な様子
ヒラリーはフィリップ・ラーキンやW・H・オーデンの詩を読むのですが少しだけズレて聞こえる この作品ではねじ伏せようとする力に抵抗した2人を全力で支えていた周りの方々に目が行きました それとエンパイア劇場に
仕事を終えてこれからまさに帰りますというタイミングに自分の為だけに映画を選んで上映してとなかば強引に頼むヒラリー
でも嫌な顔をひとつしないで願いを叶えてくれた映写技師のノーマン
彼のお陰でとても良いシーンになっていた
ノーマンがスティーブンにファイ現象を説明する
映画は静止画の連続
その間にある暗闇を高速で連続する静止画が命が宿る幻影に変えている
人生を歩んで来ている重みがあります
ヒラリーにはそれがない 頭から離れない光景に苦しんで過去に恨みを抱えて眼を見開き吠える夜の彼女はホラーだった
自分も存在を親から無視されることへ強めのトラウマを持って生きているのですがあまり2人には共感しなかった
支えてくれてるノーマンたちに感謝です 映画館の仕事の休憩に海を見ながらデッキで珈琲を飲んでるのは最高ですね スティーブンのママも素敵でした