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ティルのkouzaのレビュー・感想・評価

ティル(2022年製作の映画)
4.5
始まった瞬間から、穏やかなBGMの後ろで、ずっと不協和音が鳴っているのが、印象的でした。
この映画が、美談ではないこと。前編に渡って不快な作品でしかないことを暗示してるように思います。
もっともっと日本でも話題になってほしい映画なのに、なぜなんでしょうか。。
こういう映画は何度も繰り返し作られて、世界中に観られるべきで、風化させることが許されない、アメリカの恥ずべき歴史であると思います。
最後のクレジットまでもが、絶望に満ちていて。。
エメットティル反リンチ法が、2022年に成立したことだけが、この映画の唯一の救いである気がします。事件から約70年後なので、1ミリほどの救いでしかないですけど。。
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