ニールテナント

TAR/ターのニールテナントのレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
4.2
男女差別、LGBT、ハラスメント、コロナ禍、snsと過去から現在にかけての社会問題をひとりの女性にあて凝縮させた映画、なのかな?
前半の業界言語連発で理解が追い付かずヤバい映画掴んだかと思いきや、なんとなく精神が歪み始めたっぽいあたりからがすごく引き付けられた。
あのチェロ弾きの若い女との甘い時間はターの心にある願望なのか。クルマに置き忘れたぬいぐるみを持ってわざわざ彼女を追いかけたにも関わらず、彼女の住居は廃屋だったシーンがなんとなくそう思わせた。彼女を見付けられなかったのは、恐怖が現実に引き戻したからかと。深読みしすぎかしら。
最後はハッピー、アンハッピーどっちなんだろ。シネマ オーケストラ指揮者であることやマッサージ屋のくだりなんて彼女は安定しない未来を表してるのかな。