しん

TAR/ターのしんのレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
3.7
最新映画を鑑賞する際、ウキウキしたいがために基本すべての前情報を遮断してぶっつけ本番のような形で鑑賞するのだが、今作はまあ無理があります。

オーケストラの歴史やら最低限のあらすじを知って漸くスタートラインに立てるところ、場違いなくらい知識が不足していたのでケイトブランシェットの鬼気迫る圧倒的な演技力に打たれてたら158分終わっていました。

解読できない点が多々あったのでまた観たいけれど、流石にもう一度2時間半は厳しいかなあ…

ただ、最後のモンハンオケからのBarbarian…
ラストをこちら側にどう解釈させようとしてるのか、制作側の意図を考えると叫びたくなるけど、この映画にこのED楽曲は全く想像出来なかったのでニヤニヤしました。

それにしたって、ターが日常生活で感じるありとあらゆるノイズを鑑賞者側にも体験させてくるの最高だったな。

スピーカーの使い方なのか、本当にやや不快なノイズだったし、そのノイズをちょっとホラー調に活用しちゃうのも面白い。

なんだか凄まじい映像体験だったな、映画館で観る価値大アリです。
しん

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