さくぞー

TAR/ターのさくぞーのネタバレレビュー・内容・結末

TAR/ター(2022年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ハラスメントしたのかい、していないのかい、どっちなんだい。しーーーー、た!ター!権力(パワー)!💪

体調崩して一週間くらいアマプラでアニメや映画観まくってたので久々の映画館。音の緩急が凄まじく、尺の割にはダレずに終わった。これとケイト・ブランシェットの演技だけで価値がある。

権力による無意識・無自覚なハラスメントや権力を握っているからこそのプレッシャーを、マイノリティにマイノリティを重ねた存在を据えて描いているのが面白い。
それでもター視点で物語が進み、音楽と娘への確かな愛と全てを捧げてる描写や悪意ある切り抜きを拡散されたりと被害者的側面も描かれているのが良い。ターを嫌いになれない。尊大さにはカリスマ性があり、理屈で論破してくるところも深い知識とユーモアで罵声を浴びせるわけではない。
ケイト・ブランシェットはオスカー獲れなかったの不運としか言えない圧巻の演技。めちゃくちゃかっこいい。そしてエリオット突き飛ばした時の感じとか完全にターになってた。

ラストのモンハンも皮肉っぽいが皮肉だと笑うと「いやクラシックもゲーム音楽も等しく尊いものですけど!?」て言われそうな、全部を批判しにくい・正論をぶつけられそうな構成だった。まさにターの映画。

それはそれとしてマックスくんは指揮者にはなれないと思う。というかマックスが一番嫌い。

映像:======A
脚本:====C
編集:====C
俳優:=======S
人物:======A
音楽:======A
音響:=======S
【MVP】リディア・ター
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