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TAR/ターのnekonomachiのレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
3.6
バッハを嫌いだと公言する今どきの指揮科の学生😳💦
そしてエンドロールのあの曲…🤔
この作品のテーマは古い時代(クラシック)の終焉だったように思います。

彼女が副指揮者を古いと切り捨てたように、横暴ぶりがネットや動画でさらされる現代に彼女もまた淘汰されてしまった…😓

指揮者は脳内にある理想の楽曲を他人に演奏してもらわなくてはならない。
冷蔵庫の音が神経に障る過敏さといい、彼女の抱えるストレスは想像を絶するものだったでしょう。

かといって楽団員も人間だから雑に扱われたり新人が実力で抜てきされたとしても心穏やかではいられないし、それは助手も同じはず。

指の絆創膏やスコアへの向き合い方を通して見えてくる音楽にたいする神々しいまでの真摯さ。
芸術を愛し人間関係よりも優先した彼女の人生は、表舞台から去っても決して不幸ではないと感じました😌✨
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