このレビューはネタバレを含みます
ケイト・ブランシェットさんの演技を見れる時代に生まれて良かったと思った作品
しっかりケイト・ブランシェットさんを映画館で観れるのは初めてだったかも、それに指揮者の方をテーマにした映画を観るのも初めてだった
でもケイト・ブランシェットさんはリディア・ターで本物の指揮者だった
指揮者ってただ腕を振るわけじゃないってわかってはいたけど1つ1つの音を引き出すために最高の演奏にするためにあの時のために自分を爆発させなくちゃいけないすごい人だって思った
どれだけ地位を得ても天狗になるのは良くないと思うけど、自分の気持ちを自分で高めるためには完全に自分に自信を持たなくちゃいけないから自分はすごいって思い込まなくちゃいけなさそうだなとか考えた
映画の内容は、1つ1つの良くないことが指揮者人生の1番大切なピークのタイミングで重なっちゃったんだなって 全部が伏線だったんだ だからどんなことにも謙虚な姿勢が大切だって思った
そんなこと思いつつもリディアの精神が不安定で狂っている演技も素晴らしかったから観れてよかった
でも全部がリディアが悪いとは思えないところもある、授業の学生たちとかスコアが棚から消えてたこととかSNSとか完全に悪質なものもあったからそういう時代の流れにのまれちゃったんだ
なんか悲しいな
転落してまた1から始めることは本当に大変だろうけど新しく人生を歩み始める勇気か覚悟か、未練か執着か、どれだったとしてもすごい
ケイト・ブランシェットさんは本当に引退なのかな?彼女の演技を映画館で観れる時代に生まれて良かった