このレビューはネタバレを含みます
マーラーの5番と向き合う過程での音楽家の苦悩を描く映画と思ったら、およそ狂気の表現として最も陳腐な幻覚、幻聴、気の触れ方の演出ばかりで落胆してしまった。こんなに長い必要あるか。
アコーディオンのシーン以降のぶっ壊れ方が振り切った時のこち亀の中川のそれで、怪演というより原作を忠実に再現したこち亀実写版のシュールギャグを見せられた気持ちになってしまった。
私が見たかったのは、マエストロにしか持ちえない個別特殊な苦悩への肉薄であって、アーティスト・管理職なら誰にでも交換可能なそれではなかったんだよな、、、