ケイト・ブランシェットの「私だけが本当に音楽を愛し音楽に愛されているのさ」、みたいな、良く言えば誇り高い、悪く言えば高慢な態度が最悪で最高です。
ひと言でこうですとは到底言い切れないとんでもなくハイコンテクストな入り組んだ映画なので感想が難しいのだが、とりあえずARTってものがなんだか怖くなったよぼくは。これほど人を魅了して惑わせるものなのか、ものだよなぁっていう。
そう考えると、なんか陳腐なまとめ方になるけど、結局これは、リディア・ターの芸術(音楽)に対する偏執的な愛の物語なのかな。だから許すべきとか許さないとかいうことではないけど。