このレビューはネタバレを含みます
最後の方まで完璧な映画だ・・・と思って観てたけど、タイ編だけは蛇足に感じた。
理屈としては分かるんだけど、メダルで終わって、あとは想像の余白ってことでも良かったのでは。
水槽とか卒業式とかが見せたかったとして、そこに行くまでのエージェントとのやりとりとか、ただの段取りでしかないシーンが挟まらざるを得ないのがなあ・・・
それまでは、オケでの演奏シーンが初めて(いきなり爆音で)出てくるタイミングとか、ベッドに火がつく夢のおもむろな挿入とか、映画じたいが音楽のコンサートであるかのような「リズムの心地よさ」があっただけに、最後の最後で「あ、リズムより理屈が優先になっちゃってる」と感じてしまった。
でも、たいへんおもしろかったです。