とーま

TAR/ターのとーまのレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
4.3
神話的な風格の映画。
ター(TAR)は時間を操る芸術者(ART)か?それともモラハラのクズ野郎(RAT)か?
どちらかは観客に委ねられる不思議な作品。
登り詰めたものは、どこかマクベス夫人のような神経質で、コリオレイナスのような傍若無人さだ。
地下、自宅、異国と何度も何度も死の淵を除く構成は、金枝篇的な王殺しか?それは何のための話か?
やはり見方の沢山ある映画だ。
観客を選ぶ芸術映画のようで刺激たっぷりな人を食ったような映画だった。
とーま

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