才能に生かされ
才能に殺された
細かな演出を含め映画の作り方がとても上手い。
音楽の持つ絶対的な何かを。子供のように純粋な心で信じる。そんな孤高の存在はいつしか脆い砂上の楼閣に立つ。苛烈で皮肉とも思えるオチを悲劇と捉えるか喜劇と捉えるか。
解釈の余白がある作品はやっぱり好きだ。
英雄よく色を好むとは言うが主人公のキャラ作りが出色。ケイト・ブランシェットの顔芸を含む演技は流石。
キャンセルカルチャーの色濃いクラシックをテーマに、SNSに支配された現代社会を風刺する良作。と私は思った。
映画館でしか体感できないpsychoticな視覚聴覚効果がある。ぜひ映画館で。