ひと狩りいこうぜ!
指揮者界のカリスマのメッキがどんどん剥がれていく話。
今で言えば、カリスマ料理人みたいな立ち位置だったので広〇涼子と不倫し、その後の行動がダサすぎる鳥羽某みたいな感じ。
例えば「ブラックスワン」のようなダークな映画をイメージしてたけど、どちらかと言えばブラックコメディ。
序盤ではあんなにカッコ良く見えたターが、あんなにも浅はかな行動やイカれてしまったのかという行動を取ってしまう滑稽さ。
そして坂道から転がり落ちるように転落していく彼女の顛末。
この映画の面白いところは、権力をかさに来た傲慢さと、立場を利用して関係を持ったりしていたと思われるのが女性であること。
そしてヒントやメタファーを散りばめているけど、全てを語ることはせずに余白を持たせていること。
だからこそ観る者によって解釈が違う。
僕はブラックコメディに見えたけど、人によってはサイコスリラーだったり、ホラーにも見えたりする。
ラストでの彼女の姿は転落の象徴か、はたまた再起の光なのか。
最後まで掴みどころのないけど惹き込まれた作品だった。