うめころ

TAR/ターのうめころのレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
3.0
前情報を何も知らずに観たので、予想としてはブラック・スワンのような蝕んでいく方向性かなぁと思っていたけれど、思っていたのとはかなり違った。
意図的に明確なメッセージにならないような作りにされている気がしたけれど、それだけに視聴者側に見るべきポイントが委ねられている感じ。
自分は序盤のインタビューで「今時多様性は褒め言葉ではない」という台詞が印象的で、物語が進むにつれてそれがシニカルに効いてくるように思えた。(恐らくこの映画全体の評価も含め)
自分は多少音楽要素を期待していた事もあったけど、音楽映画だと思って観てしまうと微妙になると思う。
音楽への情熱だとかそういう話ではなかった。
コロナ禍後の現代という設定やバーンスタインの弟子という設定もあり自分はこの(世の求める)天才女性指揮者というキャラクター自体に肩入れしにくかった。
こういった評価割れしそうな作品は、皆さんの感想見るのが楽しい。
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