うめころさんの映画レビュー・感想・評価

うめころ

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Pearl パール(2022年製作の映画)

2.3

「X」を見た時に、今後の二作で印象が変わってくるのかも…と思ったけれど、未だに自分の中の評価がわからない。
たぶん細かい仕掛けはあるんだろうけれど、しょっぱなから余地なくパールがサイコでヤバくて、申し
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エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

3.0

元祖がクラシカルなダウナー系だとすると、今作はややアッパー系。
主人公が父親であること、周囲の人間が協力して除霊しようとすることなんかが要因だろうか。
ゴス感(というか年代感)による怖さはあまりないも
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

前作は(確か)家族視点でエスターの不気味さがどんどん増していく形式だった(よね?)のに比べて、今回はエスターの視点という事で恐怖はほとんどなし。
バレないようにと涙ぐましい努力をするエスターが見られる
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スナイパー コードネーム:レイブン(2022年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

あえて映画としての感想をいえば、愛する妻子を目の前で殺された男の復讐の話なんだけど、なんというか、この時勢で公開するに当たってこういった英雄譚でいいのかな、という気持ちもあり。
いや、感想にしてしまう
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セールスマン(2016年製作の映画)

3.1

こんな言い方はどうかと思うけれど、悲劇であると同時に喜劇であるというか、終盤の絵面がめっちゃシュールに思えてしまったのは、劇中劇のせいかもしれない。
イランという国の社会性や、夫である主人公の徐々に見
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

この手のシチュエーションスリラーにしては、なんというか捻り方が好み。
この材料で料理すると、女二人のチェーンデスマッチサスペンスにでもできたはずだけど、そういう方向には持っていかずに最後まで絆があって
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ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

2.5

キャストやセットを見ても力を入れた作品なのはよくわかる。
北欧神話やヴァイキング伝説など色々な要素が盛り込まれた復讐劇だけど、アクション大作!エンターテインメント!という謳い文句のテンションよりかなり
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食われる家族(2019年製作の映画)

2.3

こういう、猪突猛進型の主人公があがけばあがくほど不利になっていく形の話、めちゃくちゃイライラする。笑
手っ取り早く洗脳できる魔法のお薬がチートすぎて細かい所が入り込めなかったかな。
基本的にみんなポン
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哀しき獣(2010年製作の映画)

3.0

チェイサーに比べると多少背景がわかりにくいのはあると思う。
中国韓国の移動や組織図が入り組んでいるせいか。
バイオレンスアクションとしても役者さんたちにしても質が高いのは確かだけど、個人的には何度も観
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クローゼット(2020年製作の映画)

2.7

サスペンス、というかばっちりホラーだと思う。
序盤はジメついた怖さがあるけど途中から出てくる祈祷師がやたら陽気なので、そこからはアッパー系ホラーという感じ。
御札とか呪文的な口述とか圧で吹っ飛ぶとか、
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テイク・シェルター(2011年製作の映画)

2.9

久しぶりの視聴。
ダウナー系の心理スリラー映画なので、パニックものを期待すると違うかも。最後までジャンル分けが明かされない系。
精神疾患か、はたまた予知夢的なものなのか、日常が自分の悪夢に侵食され蝕ま
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ボヴァリー夫人(2014年製作の映画)

2.7

映画なので仕方がないけれど、まず、だいぶリサイズされてしまったなぁという感想。
原作は確か各キャラクターがもう少し掘り下げられていたり、娘がいたような覚えがある。
そのせいか、映画の大筋としては世間知
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.0

前情報を何も知らずに観たので、予想としてはブラック・スワンのような蝕んでいく方向性かなぁと思っていたけれど、思っていたのとはかなり違った。
意図的に明確なメッセージにならないような作りにされている気が
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ファーザー(2020年製作の映画)

3.3

ずっと観たかったけど、絶対辛くなるから避けてしまっていた一作。
もしかすると、今まで培ってきた全てが壊れていくのは死別するよりも辛くて残酷な事かもしれない。
この作品では基本的に認知症のアンソニー目線
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インヘリタンス(2020年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

面白くないわけではないけれど、あらすじのワクワク感からすると少し物足りない感じ。っていうか、あらすじを先に作って(多少無理があっても)話を後から肉付けした感じを受けた。
父親はなぜ主人公にこんな負の遺
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.5

原作者のディーリア・オーエンズさんは元々動物学者で、アフリカでのフィールドワーク経験を本にしていたけれど、小説は(齢70にして)本作が初めてだったそう。
それだけに、主人公の自然に対する情熱や生き方の
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ザ・イースト(2013年製作の映画)

2.7

まず自分がこれといった正義的な思想がないせいか、テロ集団というか活動家グループってこんな感じなのかな、と遠巻きに見ていた感じ。
ヒロインの内情が反映されているのかもしれないけれど、後半ヒロインが所属す
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

ポルターガイスト等の怪奇現象が未成年の女の子の周りで起こりやすい、みたいなオカルトめいた話を聞いたことがあるので、主人公が鬱積した女の子であることはとても入り込みやすかったと思う。
(母の求める)幸せ
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17歳(2013年製作の映画)

3.2

AbemaTVにて。
さすがオゾンという処か、マリーヌ・ヴァクトの美しさ故か官能的な方向じゃなくてアートを見てるような感覚。
彼女の場合、売春という手段に傾倒してしまったけれど、なんとなく満たされなか
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ユナイテッド93(2006年製作の映画)

3.5

9.11同時多発テロ。
この季節になると当時のドキュメンタリー番組や、資料を何度も見てしまう。
最後の場面、乗客達が犯人グループを止めようと行動していたことは実際レコーダーに残されていた。
墜落後、現
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

原作既読ですが、映画としての感想は自分は重厚で良作だったと思いました。
少なくとも宣教師の勇気や苦しみを体現するだけの話でも、日本という未開の地の残酷さを表現するだけでもないところに落とし込むのはなか
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真犯人(2019年製作の映画)

2.9

皆さんおっしゃる通り、唐突に回想が差し込まれるので時系列がわかりにくい感じもある。
そして様式美すら感じる安定のポンコツ韓国警察。
サスペンスとしては犯人の選択肢が少ないので謎解き要素は多くないけど、
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女神の継承(2021年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

個人的に好きなナ・ホンジンプロデュース、タイと韓国の共同制作ホラー映画なんてめっちゃ面白そう…!と思って観てみました。
モキュメンタリーなので、所々「我々撮影班は…」的なテロップが差し込まれたりインタ
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X エックス(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

まずはヒロインであるマキシーンと老婆パールを一人で二役演じたミア・ゴス凄い。
特殊メイクで面影ないくらいなので後で知ったけど、動きや喋り方をトレーニングしたそう。
あまり前情報なく観たけど、三部作であ
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デッド・ウォーター(2018年製作の映画)

1.3

こ〜れはB級…じゃなくてウルトラC級!
海が舞台というより印象としては宿泊施設が舞台か?ってくらい八割宿泊施設!
幽霊がみんなキョンシーメイク!
めっちゃ物理攻撃!
唯一気になるのが、ラスト死んだお友
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サイレントヒル(2006年製作の映画)

3.2

どっぷりゲーム勢だったもんで、単純なホラー映画としての評価は正直わからない前提で。
BGMからもとにかくゲームへのリスペクトが感じられました。
ゲームの方は娘を探す父親(ハリー)が主人公であることをは
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14歳(2006年製作の映画)

2.6

なんか懐かしい質感。
思春期とか言われる時間の中に醜さも不安も怒りも綯い交ぜになっていて、人を傷つけたり憎んだりすることで気持ちの行き場に安定を求めてる感じ。
それは大人になっても割と続く。
映画とし
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エル ELLE(2016年製作の映画)

3.0

イザベル・ユペールということもあり、また倒錯的要素からハネケ監督のピアニストを思い出した。
覆面の男に襲われる、父親が服役中の殺人鬼、母親は若い男と再婚希望、自分は親友の旦那と不倫中、人生迷走中の息子
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ボルケーノ2023(2022年製作の映画)

2.1

災害系のパニックものが見たくて、期待せずに手を出したけど予想通りでざんねん。
CGが…💔
「あの」ボルケーノの出来ってめっちゃ良かったんだなぁと改めて。

冷血の罠(1998年製作の映画)

2.3

このレビューはネタバレを含みます

哀川翔でも西島秀俊でもなく、黒沢あすか目当てで…笑
作品としては90年代の退廃的なアングラ感というか、これはこれで懐かしい感じもするけど、サスペンスだと少し中途半端でわざとらしいかもしれない。
こんだ
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キャロル(2015年製作の映画)

3.4

トッド・ヘインズ&エド・ラックマンコンビ。
1950年代のニューヨークでの、二人の女性の恋模様。
ファッションや小物・背景の作り込み、スーパー16mmフィルムによる表現の出力がどことなく重い当時の質感
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子宮に沈める(2013年製作の映画)

2.5

実話ベースのネグレクトを題材にした映画といえば、かの是枝監督の「誰も知らない」を思い出したけれど、こちらの方はひとつの部屋に閉じ込められた幼児で本当に生き延びられる余地がなく、絶望感。
少し調べてみる
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unknown アンノウン(2006年製作の映画)

3.4

廃工場で目覚めた5人の男。
全員記憶がなく、自分が誰だかもわからない。この中の2人が人質で、残りが誘拐犯の一味。
ワンシチュエーションに近いサスペンスで、最後の最後まで飽きずに楽しめました。
実際に何
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ギフト(2000年製作の映画)

2.7

超豪華俳優たちの共演、にしては(っていうかサム・ライミにしては)話が地味な印象。
一応、サスペンスらしく容疑者リストは作れそうなものの、主人公は警察でも探偵でもなく占い師なので、これといって頭を捻った
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海底47m 古代マヤの死の迷宮(2019年製作の映画)

2.9

前作があるものとは知らず(繋がりは無いようなので良かった)、古代マヤという語録に惹かれたのもあってレンタル。
迫ってくるあの三角形の背びれ…ではなく、スキューバダイビングのパーティーと深海ホオジロザメ
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アンノウン(2011年製作の映画)

3.0

ジャウム・コレット=セラ監督&リーアム・ニーソン主演という、今後も続くアクションサスペンスタッグの最初の作品。
近作のトレイン・ミッションもそうだけど、こういう入り組んだ導入とサイズ感はなんとなく上の
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